C1:う蝕（虫歯）がエナメル質を侵蝕した状態

エナメル質には知覚（感覚）が無く、症状はありません。稀に冷たいものがしみる。

合成樹脂（白い詰め物）による充填修復

C2:う蝕（虫歯）がエナメル質を侵蝕、貫通し、象牙質まで波及した状態

冷たいもの（時々熱いもの）がしみる。歯ブラシが当たると痛い。食べ物が詰まりやすくなった。※症状が出ない場合も有り

う蝕（虫歯）部分が限局的な場合は、合成樹脂（白い詰め物）を充填します。修復範囲が大きく、修復物に強度が要求される場合は、メタルインレー（金属）による修復を行います。

C3:う蝕（虫歯）がエナメル質、象牙質を貫通し、内部の歯神経にまで達した状態

冷たいもの、熱いものが強くしみる、自発痛（ズキズキとした痛み）、咬み合わせると痛みが発現する。

1. 歯の神経が残って痛む場合（歯内療法）
2.歯の神経が死んで根の先に感染を起こした場合

1. 歯の神経が残って痛む場合（歯内療法）

1. 初期のむし歯（C1～C2）
   歯の神経を残したまま積める（充填）
2. 
3. さらに重症化（C3～C4）すると歯内療法が必要となる。
4. 
5. 歯の神経を取った後に根の長さを測る。（歯内療法の成否を握る重要な処置であるが、なかなか難しい作業）
6. 
7. 歯の神経を取った部分を広げて清掃と消毒を行う。
8. 
9. 根の中に薬を入れ、消毒を数回繰り返す。
10. 
11. 歯の神経を取った後を薬剤等で密封する。
12. 
13. 充填（歯に詰めものをする）。
    冠をかぶせる。

2. 歯の神経が死んで根の先に感染を起こした場合

1. むし歯が重症化（C3～C4）すると
   歯内療法が必要となる。
2. 
3. 以前治療した歯が再度痛みだした場合、
   歯内療法が必要となる。
4. 
5. 歯の神経を取った後に根の長さを測る。（歯内療法の成否を握る重要な処置であるが、なかなか難しい作業）
6. 
7. 汚染された歯の根の部分を広げて清掃と消毒を行う。
8. 
9. 根の中に薬を入れ、消毒を数回繰り返す（症例により長期にわたる）。
10. 
11. 消毒が終わった後に
    薬剤等で密封する。
12. 
13. 症例によっては、
    金属の土台を入れる。
14. 
15. 冠をかぶせる。

C4:う蝕（虫歯）がエナメル質を侵食、貫通し、象牙質まで波及した状態

強い痛みが発現し、膿が排出する、歯ぐきに強い炎症・腫れが出る、食事時に痛み、摂食困難など。

薬の内服による炎症の抑制を行った後、最終的に抜歯となります。

1. 欠損修復（補綴）の治療の流れ [ブリッジの場合]

1. 患者さんの歯形を取った模型を見ながら、ブリッジの設計や支台歯の並行関係やダミー歯の清掃しやすいデザインなどを検討する。
2. 
3. 支台歯が平行となるように形成する。ブリッジの強度、かみ合わせの状態などに配慮する。
4. 
5. 支台歯の形成を終えた患者さんの歯並びの型を精密に取る。
6. 
7. 型取りの模型でかみ合わせを再現するために患者さんのかみ合わせの状態を調べる。
8. 
9. 患者さんのかみ合わせの状態を再現するために咬合器につける。
10. 
11. ろうでブリッジの形を作り、金属に置き換える。
12. 
13. ブリッジを患者さんに仮装着して、かみ合わせのチェックをする。
14. 
15. ブリッジの適合や清掃性などをチェックしてから接着する。

2. 欠損修復（補綴）の治療の流れ [部分入れ歯の場合]

1. 患者さんの歯形を取った模型を見ながら、入れ歯の設計やデザインを検討する。
2. 
3. 入れ歯のバネをかける歯に、しっかりとした支えができるように窪みを形成する。
4. 
5. 患者さんの口の中の型を正確に取る。
6. 
7. 型取りの模型でかみ合わせを再現するために患者さんのかみ合わせの状態を調べる。
8. 
9. 患者さんのかみ合わせの状態を再現するために咬合器につける。
10. 
11. 入れ歯のバネや連結装置などの金属部分を作製する。
12. 
13. 人工の歯や歯肉の部分を合成樹脂で補って、入れ歯を完成する。
14. 
15. 完成した入れ歯を患者さんの口の中に装着して、かみあわせや適合を調整する。

3. 欠損修復（補綴）の治療の流れ [総入れ歯の場合]

1. 患者さんの口の中の型を取った模型を見ながら、顎の形やデザインを検討する。
2. 
3. 患者さんの口の中の型を正確に取る。
4. 
5. 歯が失われているので、かみ合わせの高さを取る。
6. 
7. 型取りの模型でかみ合わせを再現するために患者さんのかみ合わせの状態を調べる。
8. 
9. 人工歯は形態や大きさや色などがいろいろあり、患者さんに合わせて選択する。
10. 
11. 患者さんに合わせることで、より調和のとれた入れ歯が作製できる。
12. 
13. 歯肉の部分をろうから合成樹脂に変えて入れ歯を完成する。
14. 
15. 完成した入れ歯を石膏から取り出す。
16. 
17. 完成した入れ歯を患者さんの口の中に装着して、かみあわせや適合を調整する。日を変えて繰り返しの調整が必要となる。