ドクターコラム

虫歯や歯周病をなくすための「3DS」とは?

3DSとはDental Drug Delivery System(デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム)の略で、
虫歯や歯周病のリスクが高くそれらの症状に悩まされている方に効果的な予防方法です。

治療の流れは以下の通りです。

 

1.まず唾液検査でリスクの判定、虫歯菌や歯周病菌の量を検査します。

 

2.一定以上のリスクが認められると歯科衛生士によるPMTC(機械的歯面清掃)で細菌を除去します。

 

3.マウスピースを製作し抗菌剤と殺菌消毒薬を注入、約5分間口に装着します。
この作業が3DSです。
これを行うことで虫歯菌や歯周病菌に直接作用させ殺菌、プラークの定着を防ぎます。

 

4.その後約1週間、夜に歯を磨いた後殺菌消毒薬をマウスピースに入れ約5分間口に装着するホームケアを行います。
これにより約2ヶ月効果が持続します。

 

5.再度PMTCと3DSを行います。

 

6.約2ヶ月後に唾液検査をし細菌数をチェック、効果を判定します。
このとき効果が不十分であれば再び3DSを行います。

 

3DSの完了後は半永久的に効果が持続しますが、
普段の歯磨きや生活習慣の改善がされていない場合は1年程度で効果が切れてしまいます。
日常で行う歯のメンテナンスも重要な治療の一つです。
また、3DSは保険適応外の自由診療となり、医院にもよりますが料金は30,000円から60,000円が相場です。

 

 

虫歯予防をしっかりと行って、口内環境を健康に

自分にはきちんと歯みがき習慣がある!と思っていても、虫歯になってしまう方は意外と多いものです。
ここ数年では、虫歯以外にも歯周病が注目され、口内環境を健康に保つことが重要視されています。

 

虫歯を防ぎ、口内環境の健康を保つため、食後30分以内に歯みがきを行いましょう。
また歯みがきの際は歯と歯の間や奥歯を丁寧に磨くことが重要です。
無理に力を入れてゴシゴシと磨くと、逆に歯を傷つけてしまうため、注意しましょう。
歯ブラシで磨き難い歯のすき間などは、歯間ブラシなどを活用しましょう。

 

また食後以外にも、就寝前の丁寧な歯みがきは、夜間に菌が繁殖するのを防ぎます。
起床時についても、繁殖した菌をきれいにすることから注目されています。

 

歯みがき剤を定期的に見直すことも有効です。
特にフッ素を配合した歯みがき剤は予防効果が高くなります。

 

歯みがき以外では、食生活そのものを見直すことも大切です。
特に糖分や炭水化物は虫歯菌の栄養素になるため、日常的に量や回数を意識しましょう。

 

ここまでの予防法に加え、歯科医院での定期的な診断で口内環境をチェックしてもらうことも重要です。
自分では気づけない口内環境の変化・磨き残しを知ることができます。
仮に虫歯や歯周病になった場合でも、軽度で治療が完了します。
軽度での治療は、経済的にも負担が軽くなります。

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